在米主婦の旅の記録

旅好きの気ままな旅の記録

グラナダ2日目、アルハンブラへ

グラナダ二日目は日曜日

スペインの日曜日の街中がどのような状態か分からなかったのでアルハンブラ宮殿に行くことに決めていました

アルハンブラの入場券とは別に宮殿に入るにはチケットを時間制で事前に予約し、すべて印刷していましたが、要所要所でパスポートを読み取ってもらい、入場する仕組みのようでした

そのチケットにとってもややこしいのですが、一時間前に来るようにという記載があって行ってみたもののチケットを印刷していない人は、という意味のようで、紛らわしかったです

ホテルから徒歩30分程度。曇りのおかげで涼しく、バスには乗らず歩いて向かいましたが写真奥の門を越えてからが上り坂で大変でした💦(ちなみに帰際、門前にジプシーが商品を持って観光客に詰め寄っていたので注意!あげると言われてももらってはいけない)

もし晴れていたらさらに大変なことになっていたと思うので、暑い日はバスをお勧めします!それにしてもさすがに地の利を生かした立地で徒歩で宮殿に到着するにはなかなかの脚力が必要。うちの両親にはもう見せてあげられないなーと感傷に浸りながら歩きました

宮殿の入場時間まで時間があるので、ムーア人退散後、スペイン人が建設したカルロス5世宮殿に入りました。1階が広場になっていて、劇をやっていたのかしら?ブロンズ像に見えている舞台道具が風に揺れていましたが、本当にブロンズ像に見える!

2階には小さな美術館がありました。たまたま入場無料だったので、受付の女性がお金を払わないように!!と忠告してくださいました。優しい☺(館内は写真撮影禁止)

 

美術館から出てもまだ宮殿の入場時間まで時間があったものの、列が出来ていたので心配になって早めに並んで入場を待つことに。ああ、わくわく♡

 

アルハンブラ宮殿のハイライト、ナスル朝宮殿は建物に一歩入った瞬間から目を奪われる美しさでした

どこを取ってもどの角度からもどの場所でも、圧倒的な美が至る所に存在していて息をのみました

ホテルのテラスから眺めたアルハンブラは特に装飾もなく、大きいけれど、いたって平凡な外観です。その姿からはまったく想像できない内なる世界がそこにはあり、本当に胸揺さぶられました

 

事前にアルハンブラ宮殿内を撮影したビデオを見て予習していたにも関わらず、まるで初めて見たように-いや、肉眼では初めて目にしたのですが-すべてがまっさらな状態で飛び込んできました

その贅を尽くした空間に身を置けることにただただ感動して宮殿を歩きました

 

はぁ~~~

 

一体どんな風に考えたら城としての守りの設備を保ちながら美しさを損なわず設計出来るのでしょうか?

そしてどのようにして果てしない意匠をあわせていったのでしょうか?

どうやったらこんなに完璧な調和が保たれるのでしょうか?

何より一体どれだけの人々がこの美しい空間を再現するために実際に働いたのでしょうか?

 

想像を絶する人々の英知が努力や狂気のようなものの集結によって今もここに充満している気がしました

行ってみないとわからないことは本当に多いなと感じた瞬間です

美しい姿は映像でも写真でもいくらでも見られるけれど、その場にある空気までは捉えることができない

 

この地を奪還したキリスト教徒たちは、この圧巻の宮殿を生かすことにした。敵ながら賞賛せざるを得なかったのでしょうね、このとんでもない美と文化を目の当りにしたら。当時はすべてがもっと色鮮やかでまばゆかったことでしょう。残念ながらもう誰も二度と作れないんじゃないかと震えるほどの出来栄え

 

窓からの景色の美しいことよ.......

時の王たちも眺めては何を思ったのでしょうね

そしてここへたどり着いたキリスト教徒は何を思ったのでしょうか

 

イスラム教最高建築がカトリック教国にあるなんて、なんだか浪漫と歴史の皮肉を感じます

胸いっぱいで宮殿を後にして、引き続き庭園を散策することに
お土産物屋さんなどが並ぶ通りを抜けて、緑豊かな道を歩いていきます

ヘネラリフェーナスル朝時代の夏の別荘-

ここで夏の間は涼んでいたのですね。素敵です

この乾いた大地に立つアルハンブラ。富の象徴の水が至る所に流れていました

最高の時間でした

 

一生に一度は訪れて絶対に後悔のない場所、アルハンブラ

来られて感無量でした

 

✎ܚ私たちが訪れた6月中旬、たまたま曇り、前夜の雨で気温がそれほど上がらず心地よかったのですが、天気の良い日は暑さに注意の必要な観光スポットです。また、アルハンブラ宮殿の入場券は日付を指定して購入し、さらに宮殿のみの入場券を別途時間を指定して購入する必要があります。当日はチケットが売り切れている可能性があります